【Kalafina】into the worldはパート分けからすでに神曲【ヒストリアED】
私はKalafinaの『into the world』という曲が大好きです。好きで好きで好きで好きでたまりません。
Kalafina 『into the world』MV(Short Ver.)
この曲の魅力は、時代を開拓する人間の心情を詩的にかつ力強く書き上げた歌詞、その歌詞を美しく力強く歌いあげたボーカル、ストリングスを多用したさわやか6/8拍子の曲など沢山あります。が、この記事では歌パートの分け方の神がかりっぷりを主観たっぷり語彙力文章力少な目に語ろうと思います。
(以下敬称略、W=Wakana、K=Keiko、H=Hikaru)
Kalafina into the world 歌詞 - 歌ネット
まず出だしの「この先は海へ~」は若々しく明るい響きでのHソロで始まり、始まりを予感させます。次に「地図のある~」でどっしりした声質のKのハモが重なり
そしてBメロの「こんなに彷徨って~」で三人の声がそろい盛り上がりを見せ「恐れと歓びの~」でいったんHが抜け二人ボーカルになります。
ここからサビが始まり「何も見えない~」でまた三人がそろい、「初めての水を」で一瞬(1.5小節)WKのみとなり「大地に落とすための旅路」で再び三人がそろいます。
そしてサビ後半始めの「夢の中へは~立てないね」でまたHが抜けて二人ボーカルとなっています。
この「恐れと」「一人で行くよ」といった緊張感や孤独感を持たせる歌詞の部分は、ボーカルが三人⇒二人に減っています。私はこのパート構成の変化が本当に大好きで、ここの素晴らしさだけでも知ってもらったらこの記事の役目は果たされたと思っています。が、それだけで終わるのも中途半端なので話を進めます。
「星空に差し伸べた」までWKボーカルが続き、「手のひらに小さな~灯して」でまた三人が揃い盛り上がりを見せ、Wの「いる」で一番は終わります。
二番の出だし「遠くまで来たと~」はKソロ。一番の出だしが若々しいHボーカルなのに対し、二番に貫禄のあるKの低音を乗せることで、本当に「遠くまで来た」と感じられる構成になっています。
「一粒の水の~」でHのハモが重なります。一番のAメロ5小節目(「地図のある~」)はH主メロKハモだったのに対し、二番は逆になっているのが面白いなと。
「静かに世界と瞳を合わせて」でまたWが加わります。個人的に「合わせて」で三声がそろうのが地味にいいなと思っています。
その後のパート分けは
- WK「綺麗な秘密を~」
- WKH「心の中へ~」
- WK「底知れぬ蒼い」
- WKH「泉を探る~」
- WK「諦めたくて~立てないね」
- WK「暗闇で指に触れた」
- WKH「朽木に小さな~」
- W「みる」
となっています。二番もサビの5,6小節目や9~14小節目の三人⇒二人パートになる部分で「底知れぬ」「諦めたくて泣いている」「誰も側には立てない」と緊張感孤独感を感じさせる歌詞が載せてあります。パートの足し算引き算と歌詞のリンクがすごい。
そして間奏が入り、Cメロ始めで「ここはリスナーに訴えかけるところ。さあ力強く歌え!」と言わんばかりにKにパートを振る梶浦由記。そして「毎朝君の旅は始まる」と凛々しく歌うK、寄り添うようにそっとハモを重ねるH。そして「世界の中へ」で三声が集い、「遠くへ……」でWK二声に。Cメロだけでも構成すごい梶浦由記やばい。
最後のサビで
- WKH「何も見えない~」
- WK「冬空に君が」
- WKH「目指す梢に~」
- WK「君に残せる~」
- WK「憧れの翼を」
- WKH「砕いてまた」
- W「夢は」
- WK「誘う 小さな」
- WKH「光を灯しに」
- W「行く」